アメリカのボストンに留学した時、私は自分で思っていたよりも順応性が高かったのか、学校が始まってしまえばすぐに暮らしに慣れました。学校の授業がどんなものなのか、どれくらいの宿題が出てそれにどれくらいの時間がかかるのか、こういう日常がわかれば一安心できたのです。
ああ、こういうものなのだなとわかったことで、寮での暮らしも一気に慣れました。それまではずっと実家暮らしをしていたので、初めて親元を離れた先が誰も自分のことを知らない海外という土地でしたが、日本食でなくても平気でしたし、家族がいないというのはやっぱり寂しかったですが、お風呂も入らずシャワー生活もすぐに板につきました。
ですが、意外と慣れなかったのは部屋の中で靴を履いていることですね。私はベッドに横になる時に靴は履いていたくないのでスリッパを買いました。できるだけ現地色に染まろうとはしていましたが、何故かリラックスできるところで靴を履くということだけは抵抗がありましたね。